わたしたちは「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です

漂着物を拾う会(2003年2月)

平塚市博物館公式ページ

虹ヶ浜から<2003年9月>

●今月の虹ヶ浜(2003年9月13日)

2003年9月13日の虹ヶ浜

やや波が高い波打ち際

遠くに台風があって、少し波が高い。国際ビーチクリンアップに参加してゴミ拾いを行う。
博物館実習に来ている大学生19名も参加し、44名でにぎやかに拾い物をした。

●ビーチクリーンアップ

44名でビーチクリーンアップ

50m×10mの範囲で集まったゴミは合計547点。ベストテンは
  タバコのフィルター     191個
  プラスチックシート破片    96個
  硬質プラスチック破片     75個
  飲み物の缶          53個
  おもちゃ           24個
  ふた・キャップ        20個
  紙片             17個
  衣服類            14個
  発泡スチロール片(小)    9個
  発泡スチロール片(大)    8個
という結果でした。


●60年の時をこえて

昭和19年製の防毒マスク

防毒マスクに記された「藤倉 昭和19」の文字

 ゴム製の防毒マスクを発見。よく見ると、「藤倉 昭和19」の文字が・・。戦時中のマスクがどうして流れ
着いたのでしょうか。ゴム製にしては劣化が進んでおらず、長く漂っていたとか、野外に置かれていたとは
考えにくい状態で、最近捨てられたもののようです。平塚では、近年、戦時中の工場跡地から、不審なビン
が発掘されていますが、そうしたことと関係があるのかどうか、気になるところです。なお、持ち帰ったマス
クは、現代史資料として博物館に保管されることになりました。


●漂着物図鑑


インシュリンの注射器

  ●注射器

 漂着物の中には、時に「危険な人工物」も見つかります。日本海側
では、漂着物が爆発して、怪我をした方もあると聞いています。平塚
で見つかった物の中では、注射器がイヤな存在です。最悪の場合、
病原体を含んだ血液がついているかもなどと考えると拾うものためら
われます。
 海岸で見つかるのは、病院などの廃棄物というわけではなく、糖尿
病の方が個人的に使うインシュリン注射のものです。それにしても、そ
の注射器が、かなりの頻度で見つかるのは困ったものですね。

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