わたしたちは「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です

漂着物を拾う会(2002年12月)

平塚市博物館公式ページ

虹ヶ浜から<2002年12月>

●今月の虹ヶ浜(2002年12月14日)

●河口の位置が変わった!

2002年12月14日の虹ヶ浜

 箱根にうっすら雪が残ったこの日、花水川の河口の位置が11月とはすっかり変わっていてびっくりしました。全景写真では分かりにくいのですが、大磯側(写真の上側)から砂州が伸びて、海へ流れ出す位置が50mほども平塚側に寄ったのです。新井和雄さんのお話では、強い低気圧が沖合を通った日に変化したそうで、波の力と川の力の釣り合いによってこうなったのでしょう。こうした変化が分かるのも定点観察の面白さです。

●今月の漂着物

12月の漂着物

 毎年、秋には木や草の実が多く
なります。今日も、イチョウ・マテバ
シイ・カヤ・オニグルミ・フウノキ・エ
ゴノキ・センダンなどいろいろな実
が見つかりました。これらはいずれ
も川を通して野山から流れてきた
ものです。
 ただ、実や種子では種類が分か
らないことも多く、悩んでしまいま
す。

●台湾のライター/表と裏に別の店の名が・・

●携帯電話/漂着物は社会を映す

台湾のライター

携帯電話

今月の漂着物図鑑

ニ ッ パ ヤ シ

 10月に続いて南方系の漂着果実の紹介です。2002年9月20日に新井和雄さんが、高浜台でニッパヤシの実を拾われました。 ニッパヤシは東南アジアを中心に分布する植物で、沖縄の西表島が北限になっています。西表島では個体数が少なく、絶滅の心配もされています。ヤシ科の中では珍しくマングローブの泥地に生える種類で、地上の茎はほとんどなく、羽状に分かれた葉を根際からたくさん伸ばします。その葉を編んで小屋の屋根にする地域もあるそうです。 ニッパヤシの実は、特徴的な形をしていてすぐにそれと分かります。特に、毛羽立った繊維がブラシのように見えるのがポイントです。

漂着したニッパヤシの実

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