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暑い一日でした。大磯町漁業協同組合の森谷事務長に、大磯の漁業の現況や組合の経営について楽しく分かりやすいお話をうかがうことができました。引き続き、午後は組合長の加藤孝さんにお話をお願いしました。漁師歴57~58年の体験に基づく、海と漁と気象に関するお話に一同深い感銘を受けました。定置網を張る場所の水深により入る魚種が違ってくることなど、初めて知ることがたくさんありました。台風のとき、私たちの多くは交通機関の乱れにより通勤通学にダメージを受ける程度ですが、定置網漁師は網を揚げるか揚げないかで一千万円の損失がかかっているのであり、「台風が来るたびに胃がキリキリしちゃう」という言葉に、農業も同様に、自然を相手にする仕事の厳しさを思い知らされました。この場を借りて御礼申し上げます。
先月実施した平塚との違いでいえば、大磯ではシラス網の導入は平塚よりも遅く、いまだに四統の地曳網が現役であること、平塚では行われていない延縄が比較的やられていることなどが挙げられます。
大磯の町にはしめ縄が張られ、20日の御船祭に向けじょじょにムードが盛り上がってきているように感じました。
★行程:大磯駅~大磯町漁業協同組合(昼食)~大磯港~熊野神社~浅間神社~道祖神社~神明神社~大磯駅 参加者19名
大磯港の近くで、干ジラスをつくる様子が見られた。松道丸(まつみちまる)は約15年前からシラス漁を始め、平日はシラス漁、休日には遊漁船にお客さんを乗せ釣りをしている。一時間くらいシラスを天日で干す。夏は湿気が高いので春秋よりも干す時間を長くするという。 |
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▲クマデという自製の道具でシラスを平らに均す | ▲松道丸の干ジラスの様子 | |
大磯町漁業協同組合の森谷事務長にご説明していただく。お話の概要は次のとおり。 |
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▲大磯町漁業協同組合会議室にて森谷事務長のお話 | ||
▲大磯漁港でタタミイワシの天日干しが見られた ふじ丸という船が行っている。 |
▲タタミイワシの型枠 | ▲お買いもの |
▲定置網の船 クレーンがついているのが特徴 | ▲組合会議室にて加藤組合長のお話 | |
加藤孝さん(大磯町漁業協同組合長)の漁話 |
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▲北下町のまつり船 | ▲祭太鼓の台 太鼓の練習用に、竹へ縄をぐるぐる巻いてバチで叩くむかしながらのやり方。(北下町大北の道祖神社にて) |
★次回:2014年7月20日(水) 「相模湾の民俗30 大磯御船祭見学」」
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