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民俗探訪会
相模湾の民俗 第19回 「横須賀市秋谷~長坂」 2012年11月21日

 好天に恵まれた一日で、天神島からの海の眺めは最高でした。漁船もたくさん出ていて、佐島の港や魚屋さんは活気がありました。
 港の大楠漁協では、職員と覗突漁師の方から漁の話をうかがうことができました。大楠漁協は久留和、秋谷、芦名、佐島の4漁港で構成され、組合員は正と準を合わせて315名です。平均年齢は65歳で人数は年々減少しています。現役の覗突漁師は佐島に3人いて、11月から4月までの冬場に漁をします。漁の対象は、スズキ・ヒラメ・タイなどの魚、サザエ・アワビ・トコブシなどの貝、イセエビ、天草・ワカメ・カジメなどの海藻で、それぞれ道具を使い分けて捕ります。小舟に一人で乗って操作し、箱眼鏡を顔にはめて海中を覗き、4~5mの長い柄を付けたフシやカマを突いて捕ります。船にエンジンが付いた以外は、あまり変わっていない伝統的な漁法で、今回実際に漁の様子や道具を見たり、話を聞けたりしたことがたいへん勉強になりました。大楠漁協の皆様ありがとうございました。

★行程:逗子駅-浄楽寺バス停~<芦名>十二天神社~淡島神社~<佐島>天神島ビジターセンター(昼食)~佐島港・大楠漁協~熊野神社~<長坂>祖母神社~長坂バス停-逗子駅 参加者14名

芦名港 淡島神社 淡島神社の絵馬
芦名港(芦名)
 
淡島神社(芦名)
 婦人病を救い、縁結びや安産祈願の神として名高い神社。
淡島神社の絵馬(芦名)
 3月3日の祭礼では海に雛人形を流す雛流しが平成2年より行われている。
竜宮社 覗突漁遠望 笠島
▲竜宮社(芦名)
 1月と10月には海上安全と大漁を祈願するお神楽が奉納される。
覗突漁遠望(佐島)
 箱眼鏡で海中をのぞき、右手にフシの柄を握りサザエやアワビを突く。
笠島(佐島)
 天神島より遠望。竜宮社の祠が見える。
覗突漁の船 覗突漁の道具 覗突漁の道具と箱眼鏡
覗突漁の船(佐島)
 エンジンのクラッチをロープで引いて前進後進と速度を操作する。
覗突漁の道具(佐島)
 サザエ用フシ、突きフシ、ワカメガマ、タコ用のモリ、ナマコ用の網など。
覗突漁の道具と箱眼鏡(佐島)
 漁師が左手に持っているのが箱眼鏡で、佐島では顔の形に合わせて作られている。
水揚げ 競りに準備されている魚 延縄漁船の寄港
▲水揚げ(佐島)  
 覗突漁で突いた2.7㎏のヒラメ、他。大楠漁協の競り場にて。
▲競りに準備されている魚(佐島)  
 大楠漁協の競り場にて。
▲延縄漁船の寄港(佐島)
 沖合3~5㎞先に延縄を仕掛ける。 
本日の漁獲 熊野神社境内の丸石 船魂神社
▲本日の漁獲(佐島)
 延縄ではアマダイが大漁。
▲熊野神社境内の丸石(佐島)
 子産石のような丸石に文字が刻まれている。
▲船魂神社(佐島)
 熊野神社境内。
佐島港 竜宮社 アナゴ捕りのドウ
▲佐島港(佐島)  ▲竜宮社(佐島)  ▲アナゴ捕りのドウ(佐島)

★次回:2013年3月13日(水) 「相模湾の民俗 第20回」 横須賀市長坂~長井  

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