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好天に恵まれた一日で、天神島からの海の眺めは最高でした。漁船もたくさん出ていて、佐島の港や魚屋さんは活気がありました。
港の大楠漁協では、職員と覗突漁師の方から漁の話をうかがうことができました。大楠漁協は久留和、秋谷、芦名、佐島の4漁港で構成され、組合員は正と準を合わせて315名です。平均年齢は65歳で人数は年々減少しています。現役の覗突漁師は佐島に3人いて、11月から4月までの冬場に漁をします。漁の対象は、スズキ・ヒラメ・タイなどの魚、サザエ・アワビ・トコブシなどの貝、イセエビ、天草・ワカメ・カジメなどの海藻で、それぞれ道具を使い分けて捕ります。小舟に一人で乗って操作し、箱眼鏡を顔にはめて海中を覗き、4~5mの長い柄を付けたフシやカマを突いて捕ります。船にエンジンが付いた以外は、あまり変わっていない伝統的な漁法で、今回実際に漁の様子や道具を見たり、話を聞けたりしたことがたいへん勉強になりました。大楠漁協の皆様ありがとうございました。
★行程:逗子駅-浄楽寺バス停~<芦名>十二天神社~淡島神社~<佐島>天神島ビジターセンター(昼食)~佐島港・大楠漁協~熊野神社~<長坂>祖母神社~長坂バス停-逗子駅 参加者14名
▲芦名港(芦名) |
▲淡島神社(芦名) 婦人病を救い、縁結びや安産祈願の神として名高い神社。 |
▲淡島神社の絵馬(芦名) 3月3日の祭礼では海に雛人形を流す雛流しが平成2年より行われている。 |
▲竜宮社(芦名) 1月と10月には海上安全と大漁を祈願するお神楽が奉納される。 |
▲覗突漁遠望(佐島) 箱眼鏡で海中をのぞき、右手にフシの柄を握りサザエやアワビを突く。 |
▲笠島(佐島) 天神島より遠望。竜宮社の祠が見える。 |
▲覗突漁の船(佐島) エンジンのクラッチをロープで引いて前進後進と速度を操作する。 |
▲覗突漁の道具(佐島) サザエ用フシ、突きフシ、ワカメガマ、タコ用のモリ、ナマコ用の網など。 |
▲覗突漁の道具と箱眼鏡(佐島) 漁師が左手に持っているのが箱眼鏡で、佐島では顔の形に合わせて作られている。 |
▲水揚げ(佐島) 覗突漁で突いた2.7㎏のヒラメ、他。大楠漁協の競り場にて。 |
▲競りに準備されている魚(佐島) 大楠漁協の競り場にて。 |
▲延縄漁船の寄港(佐島) 沖合3~5㎞先に延縄を仕掛ける。 |
▲本日の漁獲(佐島) 延縄ではアマダイが大漁。 |
▲熊野神社境内の丸石(佐島) 子産石のような丸石に文字が刻まれている。 |
▲船魂神社(佐島) 熊野神社境内。 |
▲佐島港(佐島) | ▲竜宮社(佐島) | ▲アナゴ捕りのドウ(佐島) |
★次回:2013年3月13日(水) 「相模湾の民俗 第20回」 横須賀市長坂~長井
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