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民俗探訪会
相模湾の民俗 第5回 2009年11月18日「小田原駅〜早川駅」

 小田原市郷土文化館では、山王原に伝わる大漁木遣唄(市指定文化財)のビデオを見せていただき、資料館の三上さんから詳しい説明をお聞きしました。5月3日の山王神社のお祭りには各戸の玄関先へ神輿を突っこみ木遣りを唄うとのことです。お祭りの現場でナマの木遣りを聴いてみたくなりました。早川観音は堂内にたくさんの絵馬が奉納されていました。漁撈関係の絵馬が4点あり、こうした漁撈絵馬に今後注目していくとともに、描かれた図柄の内容を調べていきたいと思います。
★行程:小田原駅−小田原市郷土文化館−御幸の浜(昼食)−報身寺−小田原漁港−東善院−久翁寺−早川観音・真福寺−早川駅 参加者17名

小田原市郷土文化館にて 御幸の浜にて 御幸の浜
▲小田原市郷土文化館にて大漁木遣唄のビデオを鑑賞し、詳しい説明を受ける。 ▲御幸の浜にて。国府津海岸よりさらに石ころが目立つ。 ▲御幸の浜は、明治6年に明治天皇が地曳網をご覧になったことで命名された。
報身寺門前の西国33観音 小田原漁港 海上安全・大漁祈願の東善院漁藍大観音
▲報身寺の門前に西国33観音の石像が並ぶ。 ▲小田原漁港は県で三崎漁港とともに第3種漁港に分類され、全国の漁船が利用する。 ▲海上安全・大漁満足を目的に昭和57年建立の東善院の魚藍大観音(総高13m)。
明治42年の大漁祈願絵馬 大正15年のブリ網絵馬 明治40年のブリ網絵馬
▲明治42年に米神村の人が奉納した大漁祈願絵馬。(早川観音堂内) ▲大正15年に早川の網組が奉納した絵馬。ブリ網の図のようだ。(早川観音堂内) ▲明治40年に小田原と早川で奉納の絵馬。ブリの定置網と思われる。(早川観音堂内)
明治44年の鰹網繰網図絵間 井細田の男性が奉納した禁酒絵馬 眼病治癒祈願絵馬
▲明治44年に小田原町の津元が奉納した鰹の網繰網図絵馬。(早川観音堂内) ▲井細田の34歳男性が奉納した禁酒祈願絵馬。酒樽にカギが掛かる。(早川観音堂内) ▲眼病治癒祈願に奉納された絵馬。(早川観音堂内)
合力祈願絵馬 早川観音 早川東組の道祖神
▲合力祈願絵馬。(早川観音堂内) ▲早川観音は古くから漁師の信仰が篤く、安産にも利益がある。毎月17・18日が縁日。 ▲早川東組の道祖神。祠は昭和48年に再建された。

★次回:2010年2月17日(水) 「相模湾の民俗 第6回」 早川駅〜根府川駅  

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