古代生活実験室
「鹿角製釣り針で魚を釣る!」 実釣への道(8回目)
平成25年(2013年) 6月20日(木)
前回、水に浸けておいた鹿角。

水をこまめに替えていたのですが、すぐに異臭を放ちます。

屋内で水に浸けるのは危険です。
若干柔らかくなるのは確かですが・・・

劇的に効率が上がるわけではなさそうです。
・・・ということで、新しい挑戦。

石器を楔にして縦割りを試してみます。

材料はこれ。角の中間の部分です。
縦割りにすれば釣り針にし易いと思われます。
少し溝を付けて石器をあてがい、木を振り下ろします・・・

・・・が、溝が浅すぎて楔の原理を活かすことができません。
これは、小さい石器に変えても同じこと。
大胆に溝をつけました。
叩くこと数回・・・
来ましたっ!
ものの見事に縦割りが完成。
ただ、少し中心を外してしまったようで、大小の部品ができました。
大きい方をもう一度縦割りにして、3パーツにしました。
こんな感じ。

右端が当初の小パーツ。

中央は再度剥ぎとったパーツ。これは材料にはなりません。
もともとは30.5gの素材が8g、6g、15gに分割されました。
15g素材を研磨していきます。
8g素材も石で研磨していきます。
裏面

30分の研磨でこの状態になりました。
表面

ようやく釣り針への道が始まったようです。
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