流域の岩石 (8.風化と堆積構造)

風化した安山岩

最終更新 1998年5月

箱根火山溶岩
外側と中側とで色合いが異なっています。表面を良く見ると、細かい白色の斜長石の結晶が両者とも同様に入っており、組織の違いはなく、僅かな輝石を含んだ輝石安山岩です。この色調の違いは、岩石の風化によるもので、灰色の新鮮な安山岩の表層が酸化して褐色に変化したものです。

山北町谷峨鞠子橋 風化した安山岩
 
節理からの安山岩の赤色風化
灰色の部分が角礫状に見えますが、赤褐色部と灰色部とは全く同一な組織を持っています。全体に亘って細かな斜長石と輝石の斑晶が認められ、輝石安山岩といえます。角礫岩の基質に見える部分は、割れ目に沿って酸化が進み赤色になったもので、風化の一過程を示しています。


秦野市本谷川F5上 節理からの安山岩の赤色風化