流域の岩石 (7.顕微鏡写真)

複輝石安山岩[箱根系]

最終更新 1998年5月

大きな斑晶とそれを取り巻く細かな石基が明瞭に区別されます。こうした斑状組織は火山岩の特徴です。短冊状をした白〜灰色の結晶は斜長石で、大型の斑晶として、細かな石基として数多く含まれます。斑晶の斜長石はいくつか集合し集斑状を呈しています。石基には微細な斜長石が流理構造を反映し一定方向に配列し、ガラスは見られません。こうした組織をピロタキシシティックといいます。黄白色の結晶は紫蘇輝石で普通輝石も含んでいます。

小田原市根府川 複輝石安山岩[箱根系](直交ニコル 4×10)