黒点の観測方法は76年7月より直径15cmの投影像でスケッチを始め、現在まで同一の直径でスケッチ観測を行っている。観測は鳫、沢村の2名で行ってきた。使用望遠鏡は高橋製作所製9cmF13.3トリプレットセミアポクロマート対物の屈折望遠鏡、焦点距離は1200mm、投影用接眼鏡は高橋製作所製のOrー18mmを継続使用した。
黒点数のカウントは投影された像を約18~20cmに拡大してカウントするようにしている。
写真による黒点の記録に都合3本の鏡筒を使用した。太陽面の全面像は8cmアクロマート屈折、フィルターはND400相当の対物フィルターを使用している。黒点拡大用には12.5cmアポクロマート屈折、フィルターにはPO-1(緑色)とND-8を使用し、拡大用接眼鏡はOr-7mmを使用している。Hα光全面像には7.6cm蛍石アポクロマート屈折を使用し、デイスター社製半値幅0.5オングストロームのHαフィルターを使用している。この組み合せは91年までに順次整備し、以後変更していない。