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活動の活発さについて

太陽黒点活動第23周期の概要

活動の活発さについて


 図1からは、まず今活動周期の相対数のピーク、すなわち活動極大時の相対数値が、前の第21、22周期の極大に比較して低い点が目につく。このことは極大期の活動が不活発であったことを物語る。ピークの形は明瞭でなく、高原状である。極小に近い2007年以降の相対数値は観測開始以来最低で、この間2009年までで264日の無黒点日を数えた。図4に観測日数に占める無黒点日数の割合を示す。前2回の極小時期に比べ、23周期末期には無黒点の日が多かったことがわかる。
 これらの事実から、第23期の活動は、全般にわたり低調であったということができよう。
 ただし図3で比較すると、第23期の相対数値は、極大以降において第22期を、また、直前の極小から8年め以降においては、第21期をも上回っている。ただ23期は、前2周期が極小を迎えた年数を経過してもなお相対数の減衰が続き、前述した最低レベルの状況まで落ち込んで行った。これを第24活動周期の立ち上がりの遅れということもできるが、第23期の活動が長かったとみることも可能であろう。
 観測開始以来、ピークの高さは漸減している。より長周期の変動を反映している可能性があり、今後の動向が注目される。



図1
月別平均相対数の推移

図3
第21~23活動周期の相対数比較

図4
観測日数に占める無黒点日の割合

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