太陽黒点活動第23周期の概要

観測方法


 平塚市博物館の黒点観測方法は、1976年以来、一貫して直径15cm投影像によるスケッチである。観測は鳫、澤村の二名が交代で行なっている。使用望遠鏡は高橋製作所製9cmF13.3トリプレットセミアポクロマート対物の屈折望遠鏡で、焦点距離は1200mm、接眼鏡はOr18mmを使用している。スケッチの投影像は直径15cmで、黒点数のカウント時には像を20cm程度に拡大している。
 写真による記録は、8cmアクロマート屈折(全面像撮影)、12.5cmアポクロマート屈折(黒点拡大写真)、7.6cmフローライト屈折(Hα光全面像)を用い、Hα光撮影にはデイスター社製半値幅0.5オングストロームのフィルタを使用してきた。1999年まではTP2415フィルムを使用したが、フィルムの入手が困難となり、デジタルカメラでの撮影に徐々に移行した。光学系も現在は高橋製作所製9㎝F5.6屈折望遠鏡とコロナド社製Hαフィルター(90mmφ)による撮影が主になっている。