ガイドブック 星空博物館 (第2章 太陽と月の現象)

太陽と月の現象

平成15年3月発行

月は、地球の直径の30倍ほど離れたところにある、ややいびつな球形の天体です。
 その400倍も遠いところに、太陽系をくまなく照らし輝く太陽はあります。
 距離も大きさも違うこの二つの天体が、ほとんど同じ大きさに見える偶然のすばらしさに、皆既日食を見た人は必ず感謝するでしょう。
 広い宇宙の中では、月は近く、太陽さえもまだ近く、星たちははるか彼方にあります。相互の位置をほとんど変えない星空で、その中を1ヶ月で1周してしまう月は、さまざまな天文現象を引き起こします。
 まるで星空をかけめぐる魔法使いのように。

皆既月食(1995年・タイ)