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人間が作った星 人工衛星

ガイドブック 星空博物館 (第3章 太陽系の星たち)

人間が作った星 人工衛星

平成15年3月発行

 何気なく星空を見上げていて,流れ星でも飛行機でもなさそうな,ゆっくり動く星のような天体を見つけたことはありませんか?そのうち、すーっと消えてしまったら、それは人工衛星です。
人工衛星は人間が打ち上げた地球を回る「衛星」です。中にはスペースシャトルや宇宙ステーションもあります。
 人工衛星は自分で光るのではなく、太陽の光が当たって、光って見えます。私たちはその反射光を見ることになります。ですから、太陽の光が当たらないと見えないのです。すーっと消えていくのは、人工衛星が日向から日陰に入ってしまう時なのです。
 では、宇宙に日向、日陰、ってあるのでしょうか。
 人工衛星は地上数百kmの高さの空を飛んでいます。図のように地上が夜になってもまだ上空は日が差しているのがわかります。地球の夜の側からでも日向にいる人工衛星を見ることができるわけです。しかし、日没後一,二時間を過ぎると上空も日陰になってしまいます。ですから、日の入り直後と日の出直前の一,二時間が人工衛星が光る時間帯といえるのです。

人工衛星は夕方と明け方に見える

人工衛星を見よう
 人工衛星を観察するには特に望遠鏡等は使用しません。ふつうに星を眺めるようにすれば見えます。ただし、暗い星は見えないように人工衛星も星座を作る星くらいの明るさにならないとわかりません。肉眼でも確認できる人工衛星の数は300とも400とも言われています。多くは3等星以下の明るさですが,中には1等星くらいの明るさになって,街中でも楽に観察できるものもあります。ただし、いつどの辺に見えるのか、わかっていたほうが見つけやすいので、それらのいくつかをホームページであらかじめ何時どの方向に見えるか調べてから見るといいでしょう。
代表的なホームページは「人工衛星をみよう」
http://www2.justnet.ne.jp/‾mishima/
です。

明るく見える人工衛星
国際宇宙ステーション(ISS) 0〜−1等
UARS 2〜3等
ハッブル宇宙望遠鏡2〜3等
熱帯降雨観測衛星(TRMM) 2〜3等
シーサット(SEASAT) 2〜3等
スペースシャトル1〜2等 ただし宇宙滞在日程に注意





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