ガイドブック 星空博物館 (第3章 太陽系の星たち)

天王星

平成15年3月発行

 天王星は太陽系の7番目の惑星です。大きさは木星、土星に次ぐ3番目の木星型惑星で、赤道直径は約51,000km、地球の4倍ほどです。公転周期は84年です。
 天王星は1781年に、イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルによって、偶然に6等星の小さな円盤状のイメージで発見されました。肉眼で見えるぎりぎりの明るさのためかハーシェルより前にも天王星を見た人はたくさんいたようですが、新しい惑星とは思わず見過ごしていたのです。ギリシャ以来惑星は土星までしかないと思われていたため、18世紀の当時としては人々を驚かせた大発見でした。
横倒しの自転軸

天王星とリング STS−Ci/NASA
 天王星には衛星も15個(2003年3月現在)見つかっています。衛星の名前の付け方は、それまでの慣例になっているギリシャ神話の神を使わずに、イギリスの作家シェイクスピア と ポープの作品の中からから名前がとられています。


天王星の衛星