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土星の衛星

ガイドブック 星空博物館 (第3章 太陽系の星たち)

土星の衛星

平成15年3月発行


土星の衛星 NASA/JPL
 土星の衛星は暗いものが多く、木星のガリレオ衛星のような大きなものも少ないため、 小型の望遠鏡で見える衛星はタイタンとレアくらいに限られるでしょう。しかし、土星も木星に劣らずたくさんの衛星が見つかっています。2003年3月現在で31個ですが、これも木星同様、小惑星が土星の引力に捕らえられた小さな衛星です。今後もどんどん見つかって増えていくことでしょう。土星の衛星たちの引力はリングを作る小天体に影響し、リングの筋や複雑なリングの模様、ねじれ等の原因にもなっています。
 これらのうちから主な5つの衛星を見てみましょう。


土星の衛星 NASA/JPL_
ミマス 1789年に発見されましたが、その大きさは半径199km、明るさ12等ほどです。ボエジャーの撮影でミマスの直径の3分の1ほどになる、大きな
 クレーターが見つかり、ミマスの特徴になっています。
エンセラドス 1789年に発見され、その半径は249km、ボエジャーの撮影で大きな断層が見つかっています。
ディオネ 1684年に発見されました。大きさは半径560kmで、表面全体がクレーターで覆われる氷の衛星と考えられています。
タイタン 大きさは半径2575kで、土星の中で最大、太陽系では二番目に大きい衛星です。厚い大気があり、窒素を主成分にエタンやメタンを含んで
 オレンジ色に見えます。その大気の組成は原始の地球に似ているといわれ、その下には、メタンやエタンの海が広がっていると想像されています。
 そのため、原始的な生物がいるのではないかと期待されています。
レア レアはタイタンに次ぐ大きな衛星です。レアの表面は半分が明るく、もう半分は暗い地表に明るい筋の入った地形をしています。地表は岩の
 ように固い氷で覆われていると考えられています。



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