ガイドブック 星空博物館 (第3章 太陽系の星たち)

赤い渦巻き、大赤斑

平成15年3月発行

 望遠鏡で見ると赤い目玉のように見える大赤斑は、地球上の観測者により300年以上も前から知られています。発見は、17世紀、 カッシーニか、ロバート・フックによるとされています。大赤斑は短軸12,000km、長軸25,000kmの楕円であり、地球2個がまるまる入る大きさです。大赤斑は見た目には地球の台風のような渦を巻いた構造をしているところから、周りより気圧の低い低気圧ではないか、と考えられていましたが赤外線観測と回転の方向とから、その雲の頂点が周囲よりかなり高い、高圧の領域であることがわかっています。そして大赤斑は6日の周期で回転しています。これ以外にも、より小さいですが、似たような斑点が数十年前から知られています。

大赤斑 NASA/JPL


木星1992/93/95