ガイドブック 星空博物館 (第3章 太陽系の星たち)

火星接近とその見え方

平成15年3月発行

 火星は2年2ヶ月に一度地球に接近します。火星が地球に近づいてくる、という印象になりますが、むしろ、地球が火星に近づくと言ったほうが適当です。地球と火星の軌道を見ると、地球は内側の軌道を秒速30kmで動いています。一方火星は外側を秒速24kmで動いています。インコースの地球のほうが足が速いのですから、火星を追い抜くことになります。そして、追い越す瞬間が火星と地球の距離がもっとも近づくことになります。ただし、火星をどこで追い越すかによって、その接近距離が変わるのです。

地球と火星の接近と見かけの動き
ステラナビゲゲーター6にて作成