皆既月食(左)と部分月食(右) 地球は、太陽の光を浴びています。地球上の物体が日光のもとで影を作るように、地球にも影ができます。ただ、それを映す地面も壁もないので、ふだんは見えません。月食は、その影の場所に月が来る現象です。地球の影は月の本体よりも大きく、すっぽり入れば皆既月食になります。部分月食は月の一部が影に入った状態で、月に地球の影の縁が映っていると見ることができます。 月食の原因は地球の影ですから、起きるのは必ず月が太陽の反対側にある、満月のときです。ただし、やはり満月のたびに月食になるわけではありません。 皆既月食のとき、月は暗く赤い色で見えます。これは地球の大気によって曲げられた光のうち、赤い成分が残って地球の影の中に入り込んでいるからです。それも影の中心ほど暗いようです。その時の地球大気の状態によっても、明るさや色が異なって見えます。 日本で見られる月食を表にします。月食は、世界中で同時に見られます。ただし、そのとき月が出ていない昼の地域では見られません。 . |
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月食の起きるしくみ 日本で見られるおもな月食(開始・終了はだいたいの時刻です) |
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*2019〜2020年は見られそうな月食がありません |