ガイドブック 星空博物館 (第2章 太陽と月の現象)

日 食

平成15年3月発行


欠けたまま昇る太陽(日出帯食という現象です)

 月は地球のまわりをまわる衛星です。大きさは地球の約1/3。太陽にくらべると1/400ほどの大きさです。
 日食は、太陽の手前を通過する月が重なって、太陽をおおいかくす現象です。すっぽり完全にかくす時を皆既(かいき)日食、部分的にかくす時を部分日食、太陽の縁がはみ出てリング状に残るときを金環日食と言います。
 月は毎月新月の時に太陽の手前を通過しますが、月の軌道は、地球の公転面に対しわずかに傾いているので、ぴったり重なることはなかなかありません。日食は世界全体でも年に2回程度しか起きないのです。また、見られる地域も限られるので、かなり珍しい現象といえます。とくに皆既日食や金環食は、見られる範囲はきわめて狭い帯状の地域になります。
 日本で見られるおもな日食を表にしておきます。(右下)
 平塚で注目されるのはなんと言っても2012年5月21日朝に見られる金環日食でしょう。6時過ぎから食が始まり、7時半ころ金環食となります。ほとんど月におおわれるとはいえ太陽の光はまぶしく、直接見つめるようなことは禁物です。詳しくは「太陽を観察する」のページをごらんください。

2012年の金環食(平塚)線は10°おき


日本で見られるおもな日食