ガイドブック 星空博物館 (第2章 太陽と月の現象)

月の欠けたところが薄く見えるのは

平成15年3月発行


地球照

 細く欠けた月をよく見ると、欠けた部分がうっすらとまるく見えている時があります。月には大気がないので、この部分に太陽の光が入り込むはずはないのですが、なぜ見えるのでしょう?
 これは地球照と呼ばれるもので、地球が月面を照らし、うすく光らせているのです。
 地球の地面も、満月の夜には月光に明るく照らし出されます。同じように、月面も地球に照らされているわけです。とくに、地球から見て三日月など月が深く欠けている状態の時、月から見る地球は満月に近いので、より明るく照らされることになりま す。輝いている部分が暗いこともあり、月が大きく欠けている時ほど、地球照はめだつのです。

















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