宇宙空間で太陽系が出来たときにまず、コンドライトのようなものができ、その後すぐに隕石母天体上で溶解・分化を経たのではないかと考えられています。つまりコンドライトは原始太陽系の姿を残していると考えられています。 コンドライトの新しい割れ目を見ますと、金属のきらきらした粒と2mm以下の丸い球粒を見つけることができます。きらきらししているのが金属鉄で、球粒がコンドリュールといい、コンドライトはこれらを含むことで特徴付けられます。 コンドリュールの内部は鉱物の結晶ないしガラスから成り、形は丸形をしています。丸形になるのは表面張力からと考えられていますが、コンドリュールが溶けるには1200℃以上の高温が必要となりその加熱メカニズムはまだわかっていません。 コンドライトはこのように酸素との化合物であるケイ酸塩鉱物と酸素と結合しやすい金属鉄が酸素と結合することなく混じり合って共存するという地球では見られない構成をしています。 | |
コンドライトの存在比 |
コンドリュール |
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