火星大接近 2003 (火星へ行った探査機)

火星の地図を作るマーズ・グローバル・サーベイヤ

平成15年秋季特別展図録 平成15年10月発行

 マーズ・グローバル・サーベイヤは、1 9 9 6年1 2月に打ち上げられ、1 9 9 7年9月1 2日、火星を回る火星の人工衛星となり、詳細な火星の表面の撮影を開始しました。また、搭載された6つの観測機器により、火星の地質、地形、重力、磁気、気候などを観測することを目的としています。1 9 9 9年3月からはレーザーによる地形測定を開始しました。その精密な測定と鮮明な写真観測とにより、火星の等高線地図を作成したり、火星の表面に地球の永久凍土地帯に見られる地形や、かつて水が噴出した可能性が高い地形を発見するなど、科学的にも大きな成果を挙げています。

マーズ・グローバル・サーベイヤ NASA


MGSのMOLAによる火星の地表画像
MGSのMOLA(レーザー高度計)による火星の地表画像。
低いところが青、高いところが赤で表示されている。