火星大接近 2003 (火星へ行った探査機)

バイキング1、2号の成果

平成15年秋季特別展図録 平成15年10月発行

 1 9 7 6年にはバイキング探査機が火星に軟着陸しました。バイキング探査機は、アメリカが打上げた火星探査機で、2機打ち上げられ、どちらも火星にたどり着き、火星を回る軌道船から着陸船が離れ、1号は洪水地形が残るクリュセ平原に、2号はユートピア平原に下り立ちました。
 バイキングは火星周回軌道からの詳細な写真撮影、温度分布と大気中の水分の測定を行い、着陸船は、土を掘り、土壌分析、生命探査、気象観測、大気成分分析等が行われました。注目された生命探査ですが、生命あるいはその痕跡を検出するため、3種類の装置を使用した実験が行われました。しかし、生命の存在は見られず、生命の痕跡となる有機物も検出できませんでした。

バイキング軌道船と着陸船 NASA


マリネリス峡谷 NASA


バイキング1号着陸船が降りたクリュセ平原 NASA