観察方法は2種類あり、一つは決められたサイズの双眼鏡で特定の領域に見える星の数を数え、何等くらいまでの暗い星が見えたかという調査と、もう一つは、決められた感度のフィルムと、決められた絞りと焦点距離のレンズを用いて星を撮影し、夜空の明るさを計る調査です。平塚では博物館の屋上で観察と写真撮影を継続してきました。双眼鏡での観察記録では、平成8年夏の観察では平均7.4等、平成9年の冬も平均7.4等と、ほぼ一定しています。これは観察者の熟練度が一定なことと、それより暗い星が本当に見えないことを示しています。 毎回撮影したスライドフィルムから夜空の黒みが測定され、星の等級として表されます。平塚の空は左図のように88年夏から記録され続けています。 観察当初は夏が暗く、冬が明るい状態を交互に繰り返していましたが、現在では観察当初より総じて0.5等〜0.7等程度(約1.7〜2倍相当)明るくなってきています。これはスターウォッチングネットワークの結果からも報告されており、都市の規模が大きくなるにつれて星が見えにくくなるという関係が確かめられました。 | |
89年1月 | |
89年7月 | |
97年2月 | |
97年8月 | |
平塚夜空等級 |