平塚の星空 (天文現象1978〜1997)

土星環の消失

最終更新 1998年5月

1995 年から1996 年にかけて、土星環の消失が起きました。「消失」といってもなくなってしまうわけではなく、「見えなくなる」現象です。土星は、環を一定の向きに傾けたまま、約30 年の周期で太陽をまわっています。環の厚さは100m ほどととても薄いため、真横から見るような向きになると、環が見えなくなることがあるのです。このような位置に、土星は15 年ごとにくることになります。 環のない土星も珍しい眺めでしたが、糸のように細くなった環や、太陽の光を受けにくくなり、暗くなった環も神秘的な魅力がありました。また、環が暗いおかげで衛星の観察がしやすくなりました。

1995年8月10日 環のない土星

0995年10月14日 土星の衛星たち