平塚の星空 (星空の12ヶ月)

11月の星空

最終更新 1998年5月

 夕暮れ時の西空にはまだ夏の大三角形が見えます。11月に入り、日暮れが一段と早くなり、夏の星さえも残って見えています。こと座のベガ、わし座のアルタイルは同じくらいの高さに並び、輝きます。はくちょう座はデネブを上にして十字架を地平線に立てるような形に見えます。ペガススの四辺形も頭の真上から少し西に傾きかけています。11月になると南の空には大きな星座が陣どるようになります。ぺガススの四辺形の東のへりを南にたどって見つかる星がくじら座のデネブカイトスという二等星で、くじらのしっぽの星です。くじら座は南東の空に大きく伸びています。天頂近くにはぺガススから伸びたアンドロメダ座が、東に伸びています。アンドロメダの星は四辺形のひとつから同じ明るさの二等星が三つ、弓なりに並んで見えます。この星座の星の並びをもうひとつ伸ばすと、二等星が天の川の中に見つかります。ペルセウス座の星も弓なりに並んで見えますが、アンドロメダと比べるとでこぼこしています。ペルセウス座の並びを東につないで行くと、その先におうし座のすばる星が見つかります。東にはぎょしゃ座やオリオン座といった冬の星座が姿を見せ始め、冬の近いことを感じさせてくれます。

11月の星空