| 天頂をはさんで西にアークトウルス、東にベガが高く輝いています。アークトウルスはみかんの色に、ベガは鏡のように澄んだ色に見えるでしょう。ベガは七夕のおりひめ星にあたります。彦星は南東の空のアルタイルです。ベガの下、やや北東よりにはくちょう座のデネブが見えます。この３星を結ぶのが夏の大三角形です。ベガとアルタイルのほぼまん中にくちばしにあたる三等星のアルビレオを見つけ、はくちょうの十字の形をたどってみましょう。ベガ〜アルタイルを結ぶ線を軸に大三角を裏返すと、へびつかい座の頭の星ラス・アルハゲが見つかります。ラス・アルハゲのとなりの三等星がヘルクレスの頭になるラス・アルゲチです。アークトウルスのうしかい座のとなりに、半円形をしたかんむり座を見つけておきましょう。その南下に、へびつかいが持つへびの頭があります。南の空にはさそり座のアンタレスが光っています。かぎ形になった尾の左上の方にいて座の南斗六星の小さなひしゃくが見えています。北の空やや西よりに北斗七星があります。ひしゃくの形を使って北極星が見つけられますが、夏の大三角をベガ〜デネブの線を軸に裏返しても見つかります。南西の空にかすかに光っているのはおとめ座のスピカです。 |
 ７月の星空 |