2月4日の立春を境に、きびしかった冬の寒さがだんだん和らぎ、太陽の光も明るさを取り戻し始めます。星空も少しずつ春の気配を感じさせるようになり、キラキラまたたいていた星たちも落ち着いた輝きに変わります。冬の星座たちは少しずつ西空に移り始めています。おうし座のすばる星は一等星のアルデバランとだんだん横並びになっていき、ぎょしゃ座の五角形は北よりの空を西へと移って行きます。オリオン座も南からちょっと西空に移った所で傾き始めました。ちょうど南の空にかかってきたのはおおいぬ座、こいぬ座です。おおいぬ座には星座を作っている星たちの中で一番明るいシリウスが白く輝きます。よ−く見つめているとシリウスの光は赤、青、緑、黄色、白などと、くるくる変わって見えるたのしい星です。こいぬ座にはプロキオンという一等星があり、シリウスを小型にしたような輝きに見えます。プロキオン、シリウス、オリオン座の赤い一等星のベテルギウスを結ぶと、大きな三角ができます。これを冬の大三角形と呼んでいます。この三角形の中を天の川が流れています。冬の天の川は南に下り、おおいぬ座の背中をとおってとも座、ほ座へと続きます。おおいぬ座が南中する頃南の地平線付近にりゅうこつ座のカノ−プスという一等星が現れます。この星は地平線低くなかなか見られない星です。東からは春の星座たちが姿を現しています。北よりの空にはおおぐま座の北斗七星が立つようにして上ってきました。東から南にかけての空に二つ明るい星が並んで光っています。しし座の一等星レグルスとうみへび座の二等星アルファルドです。 |
2月の星空 |