さそり座の頭を右に拡大投影したような感じで、3つの星が「く」の字の裏返しにならんでいます。正義の女神が用いた善悪をはかるてんびんといわれます。ローマ時代の詩によると、はじめこの世にはすべてが調和した黄金の時代があり、次の銀の時代になって農耕が始まって貧富の差が生じ、銅の時代になると富をめぐって争いがおき、最後の鉄の時代はだれもが欲のために争って大地を奪い合い手がつけられなくなったのでゼウス(ユピテル)が洪水を起こして世を清めたと言っています。このとき正義の女神はずっと人間に忠告しつづけましたが、最後は愛想をつかして天に昇ったといわれます。となりのおとめ座をその正義の女神と見る人もいます。 |
てんびん座 |
てんびん座の写真 |