特別展・企画展 案内
冬期特別展
2011年11月19日(土)~2012年1月15日(日)
 平塚市民にもなじみの深い大雄山最乗寺は、南足柄市にある曹洞宗の巨刹です。広大な杉林を縫う参道には、時折古びた石の道標(丁目石)が建ち、人や車の往来を見送っています。表面に一丁目から二十八丁目までを記して、人々に道程を知らせているのですが、道標はだいぶ古くて、あるものは苔の緑に覆われています。きっと、ほとんどの人が見過ごしてしまうに違いありません。



 これらには、○丁目と記したその上にもう一文字、「角」「亢」「胃」「参」などと漢字が冠されていますが、面白いことに、その文字は、日本や中国で用いていた古い星座(星宿)名なのです。道標が燈籠の機能を持つことから「星宿燈」の名でかつては呼ばれていました。

 それにしても、いったいだれが、どうして参道の丁目に星を用いることを思いついたのでしょう。

 江戸時代、そして遊郭新吉原の明治、珍しい星宿燈を建てた人々と、それに導かれこの道をたどった人々の姿を追います。

 関連行事

 記念講演会 「平塚の大雄山信仰をめぐって(仮題)」
12月17日(土) 午後1時 ~ 午後3時 (参加自由)
 講師 : 西海賢二氏(東京家政学院大学教授)
 現地見学会 「大雄山の星宿灯を歩く会」
12月11日(日) 午前10時 ~ 午後3時30分
大雄山駅に集合し、二十八宿の星宿等をたどりながら最乗寺までの道を、いつもはプラネタリウムでおなじみの天文担当学芸員がご案内します。
 申込み : 往復はがきでお申込み下さい(11月30日締切)
 参加費 : 無料(交通費実費)
 プラネタリウム「聖なる夜の『銀河鉄道の夜』鑑賞と星宿灯の星空」
 内 容 : 星宿灯は信仰へ誘う星座の道。仏教への信仰篤かった宮沢賢治作品と合わせて鑑賞してみます。
 投影日 : 12月24日(土)  午後3時30分~4時50分
 観覧料 : 200円(18歳未満・65歳以上無料。当日午前9時より発売)
 担当学芸員のギャラリートーク
11月26日(土)、12月4日(日)、1月8日(日) 午後3時~(参加自由 約1時間)
 担当 : 学芸員 澤村泰彦
 イブニング・ミュージアム・ウィーク 12月6日(火)~12月11日(日)