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平塚市民にもなじみの深い大雄山最乗寺は、南足柄市にある曹洞宗の巨刹です。広大な杉林を縫う参道には、時折古びた石の道標(丁目石)が建ち、人や車の往来を見送っています。表面に一丁目から二十八丁目までを記して、人々に道程を知らせているのですが、道標はだいぶ古くて、あるものは苔の緑に覆われています。きっと、ほとんどの人が見過ごしてしまうに違いありません。 これらには、○丁目と記したその上にもう一文字、「角」「亢」「胃」「参」などと漢字が冠されていますが、面白いことに、その文字は、日本や中国で用いていた古い星座(星宿)名なのです。道標が燈籠の機能を持つことから「星宿燈」の名でかつては呼ばれていました。 それにしても、いったいだれが、どうして参道の丁目に星を用いることを思いついたのでしょう。 江戸時代、そして遊郭新吉原の明治、珍しい星宿燈を建てた人々と、それに導かれこの道をたどった人々の姿を追います。 |
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