春期特別展
検証 相模国府
-古代都市復元への挑戦-
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最初の発掘調査から30年を経て今、相模国府の所在地が四之宮地区に確定しましたが、一方で具体的な様相には未だ謎が多いと言わざるを得ません。「国府」という古代都市の具体的な状況を探るべく、博物館が主催する「平塚の古代を学ぶ会」会員の力を結集して出土遺構のデータを分析しました。古代という時代の中で、ひときわ輝きを放っていた「神奈川県最古の都市」の景観を現代に蘇らせるために、相模国府の研究は新たな領域へと踏み出したのです。 |
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会 期 |
平成22年3月20日(土)~平成22年5月9日(日)
(会期中の休館日 3/29、4/5、12、19、26 月曜日) |
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会 場 |
平塚市博物館 特別展示室 |
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趣 旨 |
昭和54年、真夏の日差しの中で国道129号線拡幅に伴う発掘調査が開始された。平塚市街地を南北に縦断する大規模な調査は、謎の多かった沖積低地の埋蔵文化財に関する膨大な基礎資料を提供すると同時に、「平塚に相模国府があったのではないか」という大きなテーマをなげかけたのである。 その後、相模国府の所在地についての論戦は熱を帯びていったが、国府の所在を暗示する資料は市内で次々と蓄積されていき、「国厨」墨書土器の出土によって国府の影が完全に捉えられたのである。そして平成16年、国府の中枢施設である「国庁」の建物跡が確認されるに至って、永く続いた論争が決着を見た。 今回の特別展では「国府」という古代都市の具体的な状況を探るべく、「平塚の古代を学ぶ会」会員の力を結集して出土遺構のデータを分析した。 最初の発掘調査から30年を経て今、国府の所在が確定する一方で具体的な様相には未だ謎が多いと言わざるを得ない。古代という時代の中でひときわ輝きを放っていた「神奈川最古の都市」の景観を現代に蘇らせるために、相模国府の研究は新たな領域へと踏み出したのである。 |
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展示資料 |