特別展・企画展 案内







期  間:2008年10月4日(土)~11月30日(日)

休館日:10/6、10/14、10/20、10/27、11/4、11/10、11/17

開館時間:9時~17時 ※10/21~10/26は19時まで開館

会 場:平塚市博物館 特別展示室・常設展示室 入館無料

内 容
  平塚市博物館は昭和51年(1976)5月1日に開館して32年目を迎えました。その間、「相模川流域の自然と文化」について様々なテーマで特別展を行ってきました。そして、今回は100回目を数える大きな節目の特別展となりました。そこで、「金目川の博物誌」と題して、地質・生物・考古・歴史・民俗の5部門で、今までの調査・研究の成果を発信することにしました。
 相模川が経済・文化の大動脈としての川であるのに対して、金目川は生活に密着した農耕の川ともいうべきイメージがあります。また、相模川は氾濫が少ないことに対して、金目川には度重なる水害の歴史があります。この氾濫に対して人々は知恵と努力を積み重ねて治水工事を行ってきました。この金目川を舞台として展開された“自然と文化”について、様々な切り口から見直すことで、新たな文化の掘り起こしになれば幸いです。


展示構成

I 金目川水系の地理
 金目川は春嶽山を水源とし、秦野盆地から平塚市に入り相模湾へ注ぎます。支流を含めた水系の地理的特徴を紹介します。
 II 金目川の生い立ちと変遷
 数万年前から近世に至るまで、金目川の河道は大きく変わりました。いかなる理由で変遷したのか、様々な角度から検証します。新たな文化の掘り起こしになれば幸いです。
 III 水害と水防
 暴れ川の異名をとる金目川。度々の水害に人々はどのように立ち向かったのか、知恵と努力の跡をたどります。
金目川水系図 数万年前に金目川が作った井ノ口のローム層 貞享3年(1686)の川幅改定絵図の一部(当館寄託)
金目川水系図 数万年前に金目川が作った井ノ口のローム層 貞享3年(1686)の川幅改定絵図の一部(当館寄託)
     
 IV 稲作の川
 県下最大の水田地帯をうるおす金目川の水。金目川を軸に形成された水利社会を見つめます。
 V 川と信仰
 人々は川や水を畏れ、感謝し、水源に神仏を祀りました。水辺の祭祀遺跡と、水神・雨乞いなどの民俗信仰を紹介します。
 VI 川の自然
 金目川の主な生き物や河原の石を紹介します。金目川水系ネットワークの方々による川の環境調査の成果も展示します。
夏の金目川は農業用水の取水で水が流れないこともある 平塚市南金目 沢狭遺跡の祭祀遺物 谷戸田に多いシュレーゲルアオガエル
夏の金目川は農業用水の取水で水が流れないこともある 平塚市南金目 沢狭遺跡の祭祀遺物 谷戸田に多いシュレーゲルアオガエル

平 塚 市 博 物 館 第100 回記念特別展 金目川の博物誌 紹介 PDF
特別展関連行事
◆金目川を歩く
 4回連続で、花水川の河口から源流の大山付近まで歩きます。
 第1回 10月18日(土)花水河口から平塚市片岡付近まで
 第2回 11月 1 日(土)秦野駅まで
 第3回 11月 8 日(土)秦野市蓑毛まで
 第4回 11月22日(土)阿夫利神社下社を経て大山ケーブル下
 時 間 9時30分~16時 
 申 込 往復はがきに住所、氏名、電話番号を明記し、10月9日までに申込む
 定 員 30名(4回すべて参加できる方。申込多数の場合は抽選)

◆学芸員による展示解説
 10月 4日(土) 10月5日(日) 10月12日(日)
 10月19日(日) 11月9日(日)
 時 間 15時~16時
 会 場 特別展示室
 参 加 自由

◆シンポジウム「金目川を語る」
 金目川で活動する市民団体と当館学芸員が金目川の自然と文化について語ります。
 日 時 11月16日(日)13時30分~16時30分
 会 場 博物館講堂
 報告者 柳川勝正さん(金目エコミュージアム副委員長)
     柳川三郎さん(金目川水系ネットワークリーダー)
     森 慎一・早田旅人・他(当館学芸員)
 参 加 自由

◆イブニングミュージアム 「ミニ講演会“金目川”」
 10/21(火)地形と流路変遷
 10/22(水)金目川水系の遺跡
 10/23(木)金目川の生き物
 10/24(金)金目川と暮らし
 10/25(土)治水の歴史
 時 間 18時~19時
 講 師 当館学芸員
 会 場 博物館講堂
 参 加 自由
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