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「大地をめぐる石の旅」を終えて
 

最終更新:2005年11月21日

■「大地をめぐる石の旅」の展示
 10月8日から始まった秋季特別展「大地をめぐる石の旅」は11月20日をもって終了しました。
 今回の展示では、石ころと砂にスポットを当て、海底などで生まれた石がどのようにして生まれ、浸食されて砂になり、海底に再び堆積し、また陸地を作るという、大地を巡る果てしない旅路を紹介しました。海や川に見られる砂は、いくつかの異なる供給源の砂がブレンドされてできていることから、砂をカクテルグラスに入れて、展示しました。砂を綺麗に見せることで、多くの方々に関心を持ってもらうことができ、好評を得ることができました。この特別展開催にあたっては、平塚地質調査会の多大な協力がありました。
■特別記念セミナー
 10月22日には、「相模湾の誕生と丹沢の成立」と題したセミナーを湘南地球科学の会との共催で実施しました。海洋研究開発機構の藤岡換太郎博士、横浜国立大学院教授の有馬眞氏、神奈川県立生命の星・地球博物館の平田大二氏・当館学芸員の森が講演を行い、107名の受講者があり、講堂に入りきれない程の大盛況でした。
■連続講座
 会期中、「相模川流域のなりたち」をテーマに毎週1回、平日に5回の連続講座を行いました。内容は、相模川流域の地形と丹沢の成立、川原石から見る流域の地質、石ころと砂粒は語る、相模川の変遷と流域の古地理、平塚の平野の地形と地層で、展示解説書を参考資料としました。常時30名ほどの参加者がありました。
■野外観察会
 11月5日、山北町谷峨の河原で「石ころのふるさとを探る」をテーマに野外観察会を行い、酒匂川の石ころを観察しました。午前中はいろいろな種類の礫を集めて、礫の種類や成因について解説し、午後は場所を移して実際に岩石の名前を付ける実習を行いました。22名の参加者がありました。
■展示解説
 会期中、10月8日、11月13日の2回の一般者向けの特別展展示解説を行いました。いずれも25名ほどの参加がありました。 

特別記念セミナー 谷峨の河原の観察会
▲特別記念セミナーでの藤岡先生の特別講演 ▲谷峨の河原で「石ころのふるさとを探る」をテーマに観察会を開催。
連続講座 学芸員による展示解説
▲「相模川流域の生い立ち」をテーマに5回の連続講座を開催。 ▲学芸員による展示解説も行った。

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