平塚の生きもの地図
博物館では、長年にわたって「みんなで調べよう」という行事を実施し、市民参加による市内の動植物の分布調査を行ってきました。今回の特別展では、その成果を集大成し、タンポポ・セミ・鳴く虫・さえずる鳥・ツバメ・カエルなどの身近な生きものについて、種類ごとの市内での分布と、それに影響を与えている要因、特に都市化との関係について紹介します。
また、最近の話題として近年平塚で見られるようになった新顔の動植物についても現状を示す地図を展示します。それらの中には、ヨコヅナサシガメのように温暖化の影響で南方から北上してきた動物もあれば、イケノミズハコベのように急速に分布を広げた外来植物もあります。生きもの地図作りは、そうした種類の動向を把握する上でも役に立つものです。
会場では、カタツムリ・ドジョウなどを飼育した展示も行います。ぜひご来場ください。また、「平塚の生きもの地図」というA4判60ページの図録も刊行します。