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2003年夏期特別展

「身近な地学ハイキング」


 四季を通じて、多くの人々が自然を満喫しながらハイキングを楽しんでいます。ハイキングは、自然の美しさや壮大さに触れることで、感動したり、充実感や達成感を味わったり、心を癒したりします。今回の展示では、すばらしい景観や眺望がどうしてできた地形なのか、その大地はいつ頃どのようにして生まれたのか、生活と大地はどのように関わっているのか、ハイキングを地形的・地質的な側面から、捉えました。
 神奈川県西部には、相模川・酒匂川流域である丹沢山地、その北側に小仏山地、南に箱根火山があります。相模川の源流には富士山があります。平塚市域は、丹沢山地の前面にある丘陵と相模川下流域の平野からなります。ここでは、緩やかな丘陵地を歩く、川沿いに歩く、山頂を目指す、やや険しい登山など、日帰りの地学ハイキングコースを取り上げました。自然に触れながら、地形的な眺望を楽しみ、大地の成り立ちを示す岩石や地層にも目を向ける機会になれば、幸いです。


■開催期間:平成15年7月19日(土)~9月15日(月)

■休館日:月曜日 (7/21・9/15は開館・7/22は休館)

■開館時間:9~17時(金曜日は19時迄)   入場無料

■展示の構成
Ⅰ 湘南平からのパノラマ

大月の富士溶岩を観察
相模川に沿って流れた富士溶岩を見る(大月市猿橋)


Ⅱ 生い立ちを探る
 ・陣馬山-7000万年前の深海底を歩く-
 ・雨山峠・鍋割山-丹沢海底火山の証拠を探る-
 ・ユーシン・蛭ヶ岳-深成岩の貫入を見よう-
 ・大室山・加入道山-マグマ活動と天然記念物-
 ・経ヶ岳・仏果山・高取山-東丹沢の地層と地形展望-
 ・大野山・皆瀬川-丹沢の珊瑚礁と伊豆の衝突を探る-
 ・石老山-丹沢の衝突現場を歩く-
 ・金時山-箱根の寄生火山-
 ・駒ヶ岳・神山-中央火口丘をめぐる-
Ⅲ 地学と暮らし
 ・桂川・柄杓流川に沿って-桂川の湧水と富士溶岩-
 ・宝永山-江戸期の宝永噴火を探る-
 ・渋沢丘陵-秦野湧水群と渋沢鉱山-
 ・鐘ヶ岳-七沢石の丁場をめぐる-
 ・真鶴-小松石を訪ねて-
 ・岩殿山-岩殿城・猿橋と地質-
 ・平塚八景の地学
 ・流域の景勝地
 ・流域のと湧水・名水
Ⅳ 「相模川の生い立ちを探る会」の活動



■特別展関連事業

□講 演 会 「丹沢にサンゴを求めて」
  日 時:8月10日(日)13時半~15時半
  講 師:東海大学付属相模高等学校 門田真人氏
  場 所:博物館講堂 参加自由

□地学ハイク「丹沢に海底火山の証拠を探す」
  日 時:9月6日(土)9時~17時
  申 込:往復葉書による 30名

■特別展図録 「身近な地学ハイキング」 800円

石老山を歩く 夏狩湧水を見る
●丹沢の衝突を物語る石老山を歩く
  (相模湖町)
●富士の地下水が湧く夏狩湧水を観察する
  (都留市夏狩)


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