真冬に咲く木の花 (2007.1)
物子「冬の花と言えば、まずウメよね。ほんのり、いい香りがしてすてきだわ。」
博「白梅(はくばい)に紅梅(こうばい)、いろいろな種類があるよね。」
探偵「ウメは中国から伝わった木で、花を楽しむだけでなく、実を食べることができるので、広く栽培(さいばい)されるようになった。品種の数は何十もあるよ。」
博「梅干しに梅酒(うめしゅ)か。ほんとに役に立つ木だね。」
物子「ウメの花って、お家のマークにも使われるでしょ。」
探偵「マークって、ああ、家紋(かもん)のことだね。昔は1軒(けん)、1軒の家で、それぞれの紋所(もんどころ)が決まっていたんだ。今では、お墓に使うくらいになっている家が多いけどね。その家紋には、カタバミとか、オモダカとか植物をデザインしたものも多かった。梅で有名なのは、加賀百万石の前田氏の梅鉢(うめばち)紋だ。そのほかにも、いろいろなデザインがあって、梅を使った紋だけで100種類以上あるそうだよ。」
博「ロウバイというのも、ウメの種類なの?」
探偵「冬に咲くからウメのなかまに見立ててバイとついているけど、ロウバイ科という別のグループの木だ。ウメはサクラと同じバラ科。中国の木だという点は共通だけどね。」
物子「ロウバイもいい香りがするわよね。真冬に咲く花がいい匂いなのは、なんか不思議ね。」
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