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波間に浮かぶ (2000.9)


 船から海面を見ていると、いろいろな物が浮かんでいます。その中には、流れ藻のように海の自然になくてはならない物もありますが、たくさんのゴミも浮かんでいます。特に目立つのはプラスチックのトレーやペットボトルです。「クラゲの好きなウミガメは、ビニールをクラゲと間違えて食べてしまうことがある。そうすると胃や腸をつまらせてしまんだ。」自然探偵は、海面に浮かぶゴミを見て、ゆううつそうにそうつぶやいていました。

ホンダワラ類の流れ藻流れ藻
 ホンダワラ類の海藻は浮き袋を持っていて、海面に長く浮かんでいます。そこでは魚が卵を産んだり、かえった稚魚がかくれ家にしたり、エビ類がすみついたり、多くの動物が生活しています。流れ藻は「海のゆりかご」と呼ばれています。

ミズクラゲ
ミズクラゲ
 水面をプカプカ浮いているのはミズクラゲです。すくい上げると、まるでゼリーのような感じで、とても生きているとは思えませんが、これでもりっぱな動物です。東京湾では大発生して海面全体がミズクラゲにおおわれるようなこともあります

潮目に浮かぶプラスチックゴミ
潮目のゴミ
 流れ藻は海面の流れの境目である「潮目(しおめ)」によく浮かんでいます。潮目にはゴミもまた多く見られるのは残念なことです。特に多いのはプラスチック製品で、くさらないプラスチックは生活に便利な一面、自然環境の中では困りものになっています。投げ捨てをすることは海の自然や動物にも影響を与えていることを忘れないようにしましょう。

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