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自然探偵とお正月の約束/釣り糸拾おう 平塚市博物館公式ページ


 拾おう釣り糸、海と川 (2004.1)
釣り糸にからんで死んだユリカモメ
釣り糸にからんで死んだユリカモメ
(写真撮影:野口敏英氏)

物子「私のカードはかんたんね。海岸や川に行って、捨てられた釣り糸を拾えばいいんでしょ。今日にでも行ってくるわ。」
探偵「早手回しなのはいいけど、どうして釣り糸を拾う必要があるのか分かってるの?」
物子「歩いている人の足にひっかかるからじゃないの。」
探偵「やっぱり早とちりをしているようだね。ひっかかるのは確かだけど、人じゃなくて鳥。とくに釣り針が残っていると、足や羽にささることが多いんだ。針についてた餌を飲み込んで、口の中に針がささってしまうこともある。そうすると、テグス糸が体にからみついてとれなくなる。そのために飛べなくなったり、歩けなくなったりしてしまう。何しろテグス糸はじょうぶでいつまでもくさらないから、一度まきつくともうとれないんだ。」
物子「そんなことがあるんだ。じゃあ釣り糸を拾うのは、野鳥を守るためなのね。」
探偵「その通りだよ。足にテグスがからむと、それがくいこんできて、そのうちに足や指がちぎれてしまうこともあるよ。」
物子「かわいそう。1回拾いに行けばいいというんじゃなくて、できるだけ何回も行く必要があるわけね。友達にも呼びかけようっと。ところで、どんな場所に行くのがいいの?」
探偵「釣りをしている人の多い海岸や川岸へ行ってみてよ。よろしくお願いね。」

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