7 (2007.5)
物子「7は、ありそうなんだけど、とうとう見つからなかったわ。」
博「僕もだめだった。なんか、くやしいよね。」
探偵「ふふふ、2人とも降参(こうさん)か。1年生にやらせたらなんて言ったのはだれかな。」
物子「いじわる言ってるけど、そういう探偵は7を見つけてるの。」
探偵「いちおうね。写真を見てごらん。これはナガミヒナゲシの雌しべの先だけど、ちゃんと7本のすじがあるだろ。」
博「ほんとだ。さすが、探偵だね。」
物子「博君、ごまをすることないわよ。」
探偵「じつは、これはちょっと反則(はんそく)でね、ここのすじの数は7に決まっているわけではないんだよ。花の大きさによってまちまちで、6、7、8、9、10あたりの数がみんな見つかるんだ。」
物子「なあんだ、ずるいの。花の中の数で、7はめったいにないということね。」
ナガミヒナゲシ<雌しべのすじが7本> |