カラスウリ |
そのほかの夜咲く花 (2006.8)
物子「夜咲く花の代表と言えば、カラスウリよね。花びらがレースのように広がって、ロマンチックだわあ。」
探偵「日本にもともとあった植物で夜だけ咲く花は珍しい。カラスウリはその代表だね。」
博「どうして夜に咲くの。」
探偵「君たちは、カラスウリの花の形をよく見たことがあるかな。」
物子「レースみたいな花びらのことじゃなくて?」
探偵「花のつけ根の方の形を見てほしいんだ。細くて長い筒のような形になっているでしょ。この形が何を意味しているかということが問題だね。」
博「花の形は、花粉(かふん)を運んでくれる虫と関係があると習ったことがあるけど、つまり細長い口を持った虫がやって来るというわけ?」
物子「分かった。チョウが飛んできて、ストローみたいな口で蜜を吸うんでしょ。」
博「それはおかしいよ。チョウは昼間しか飛ばないもの。」
物子「そうか、じゃあ、ガが来るわけね。ガなら夜行性の種類が多いんでしょ。」
探偵「おそらくスズメガのなかまのような大型のガが蜜を吸いに来て、花粉を運ぶんだろうね。夜咲くのは、そういう運び屋をあてにしてのことだね。」
博「ほかにも、夜咲く花はあるのかな。」
探偵「ほかの種類のほとんどは、外国が原産の帰化植物だね。マツヨイグサのなかまもみんなそうだし。」
オシロイバナ | ケチョウセンアサガオ |
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