モリアオガエル くらしの不思議 (2006.6)
博「この前のテレビを見ていて不思議に思ったんだけど、モリアオガエルは、水の上にある木の枝がどうして分かるんだろう?」
探偵「ほんとにそうだね。光の反射(はんしゃ)を感じるのか、それとも湿気(しっけ)で分かるのか、不思議なことだね。」
物子「おたまじゃくしは、ずっと泡の中で育つの?」
探偵「泡の中の卵がかえっておたまじゃくしになってから、しばらくはその中でくらしているんだけど、そのうちにポタリと水の中に落ちて、普通のカエルと同じような生活に入るんだ。」
博「なぜ最初から水の中に卵を産まないのかも不思議だね。」
探偵「カエルの卵やおたまじゃくしをねらう鳥や動物もいるから、身を守る効果があるのかもしれないね。」
物子「モリアオガエルは、木の上に産卵するほかは、どんな特徴があるの?」
探偵「まず、体の色が緑色なことかな。地域によっては、せなかに茶色い斑点(はんてん)やすじ模様(もよう)が出ることもある。神奈川県のは、この斑紋(はんもん)があるタイプがすんでいる。それから、足の指先には大きめの吸盤(きゅうばん)がついているよ。」
博「吸盤があるということは、木登りが得意(とくい)っていうことか。」
探偵「その通りだ。ただし、産卵の時期以外の季節に、モリアオガエルがどこでどういう生活をしているかは、ほとんど分かっていない。木の上でくらしているのかもしれないし、落ち葉の下にもぐっているのかもしれない。そのあたりが、モリアオガエルの不思議の一つだね。」
木の枝に産まれた卵(静岡県浜北市) | 木の枝にとまる(八王子市) |
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