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自然探偵と不思議な拾い物
ぼくたちが、春の海岸に打ち上げられた漂着物を探しに行った時、ばったり自然探偵に会いました。「こっちに来てごらん！」探偵に呼ばれて近づいていくと、「これ何だと思う？」と不思議なものを見せてくれました。しかも意地悪して、その物の一部だけが見えるようにしてあったのです。「ボツボツ穴が開いているなあ。」「色は黄色っぽい肌色といったところかなあ。」などと言い合っていたら、Ａ君が「ミカンの皮じゃない？」と言い出しました。確かに、ぼつぼつのようすなどはよく似ています。
「さわってみてもいいよ。」そう探偵がいいました。「あれ、かちかちにかたいや。」「じゃあ、ミカンっていうことはないね？」ぼくたちの推理は行き詰まってしまいました。
「さて、それでは全体の姿を見せてあげよう。」探偵はもったいぶってそう言いました。