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竹(たけ) (2003.1)


物子「竹はどうしておめでたいんだろう。」
博「松と一緒で、冬も茂っているからじゃないかな。」
探「そうだね。それと竹はまっすぐ勢いよく伸びるのも、縁起(えんぎ)がよいとされたんじゃないかな。」
物「タケノコがどんどん伸びるのは気持ちがいいくらいね。」
探「ところで、君たち竹にもいろいろ種類があるのは知っているね。」
物「竹も1種類じゃないのか。おめでたい植物を調べるのもたいへんだわ。」
探「新年そうそう物子ちゃんのブツクサが始まったね。細かく見ていくと、竹には何十種類もあるんだけど、まず覚えて欲しいのは2種類。タケノコを食べるモウソウチクと、篭(カゴ)なんかを編むのに使うマダケだ。平塚でも、郊外に行くと、両方の種類の竹林が見られるよ。」
博「七夕飾りに使うのはどっちなの?」
探「モウソウチクの方が太くなるから、銀座通りの大きな飾りをつけるのに使うのはこちらだよ。見分けは簡単。節のところを観察して、ゴム輪をはめたような盛り上がりが一つだったらモウソウチク、二つあったらマダケだ。」

モウソウチク マダケ
モウソウチク マダケ

アズマネザサ物「ねえ、探偵。竹の他に笹(ササ)というのもあるんじゃない?」
探「そうそう、忘れるところだった。細めで、いつまでもタケノコの皮が落ちないで残っているのは、植物の分類ではササのなかまということになる。ただ、ややこしいのは、ササのなかまにもメダケのように名前にタケとつくのがあることだ。まあ、ササのことはいずれ勉強するとして、今日のところは皮がついていたらササとだけ覚えておいてね。右の写真はアズマネザサという種類だ。皮が残っていることがよく分かるだろ。」

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