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千両(せんりょう)・万両(まんりょう) (2003.1)


物子「冬の赤い実って、見るだけできれいよね。」
探偵「そうだね、冬の庭は花が少なくてさびしいだろ。それで、赤い実のつく木をよく植えたんだと思う。特に常緑の木だと、緑色の葉に赤い実がはえてきれいだしね。そこで手頃な小さな木として選ばれたのがマンリョウやセンリョウ。両というのは、江戸時代のお金の単位で、万両や千両といえば、今の何億円にもなるからね。名前も縁起がよいと喜ばれたんだろうね。」
博「センリョウとマンリョウは同じ仲間なの?」
探「それが大違い。センリョウの実は上向きの穂につくけど、マンリョウは垂れ下がるようにつくでしょ。センリョウの葉は対生といって2枚ずつ向かい合ってつくけど、マンリョウは互い違いにつく。花も全然似ていない。というわけで、センリョウ科のセンリョウとヤブコウジ科のマンリョウはまったく縁の遠い種類なんだ。」
物「共通点は赤い実だけっていうことか。もう一つ、ヒヨドリが実を食べに来るのも同じね。」

センリョウの実 マンリョウの実
センリョウの赤い実 マンリョウの赤い実

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