ねぐらの発見 (2002.1)
博「海岸から追いかけてきたけど、ずいぶん暗くなってきちゃったね。」
物子「途中、けっこう休み休み飛んできたわね。川岸に降りて水浴びをしたり、木にとまったり。」
探偵「そろそろ目的地が近いぞ。ほら、いっぱい飛び立った。」
博「わあ、カラスの大群だ。」
物「そうとう不気味な感じね。」
探「たぶん、あのあたりの林がねぐらになっているんじゃないかな。」
博「何羽くらいいるんだろうね?」
探「ねぐらの回りで、何人かで分担して方角別に飛んでくるカラスの数を数えると全体の数が分かる。あちこちのねぐらでその数がはっきりすると、カラスの人口調査にもなるから、それを調べている人もいるよ。」
物「へえ、それでカラスって何羽くらいいるって分かったの?」
探「神奈川県全体では、少なく見積もって4万羽くらいと言われている。」
博「じゃあ、平塚の人口よりずっと少ないんだね。」
探「そう、野生動物の数って、人間が考えるよりずっと少ないんだ。だから、カラスがいたずらをするからといって、どんどんつかまえてしまえばいいというわけじゃないんだよ。」
物「日が暮れたら、急に寒くなったわ。」
探「じゃあ、僕たちもそろそろ帰ろうか。君たちは、こんな歌は知らないかなあ・・。
夕焼け小焼けで日が暮れて・・・カラスと一緒にかえりましょ・・・」
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