平塚市博物館公式ページ

相模川のコアジサシ (2003.7)


卵を抱くコアジサシ博「ねえ探偵。コアジサシはどういう場所に巣を作るの?」
探偵「川原とか海岸で、小石や砂の場所。それに草の少ない所が好きだね。東京湾なんかだと、まだ利用されていない埋立地を使うこともあるよ。コアジサシの場合、1ヶ所に何十羽もが集まって巣を作るから、まとまった広い場所も必要だ。」
物子「コアジサシは相模川でも巣作りをしているの?」
探偵「それがね、1980年くらいまでは、あちこちで巣作りをしていたんだけど、どんどん少なくなって、今では海老名市の相模大堰の下流側の中州だけになってしまっている。」
博「へえ、そうなんだ。」
探偵「右の写真はね、1976年に厚木の小田急線鉄橋のすぐ下流側でぼくが写したものだよ。その頃には、その場所でも、何十羽もが卵を抱いていた。今では考えられないね。」
物子「相模大堰ではどうして巣作りができるのかしら。」
探偵「そこは、毎年中州を工事して、水かさが増えても巣が水びたしにならないような台地を作っているんだ。それに、堰の近くだから立ち入りも禁止されている。そうしたことがコアジサシにつごうがいいんだと思うよ。」

→ 自然探偵とコアジサシのトップへ
→ 自然探偵のトップへ
→ 平塚市博物館のトップへ


平塚市博物館 254-0041 神奈川県平塚市浅間町 12-41
Tel.0463-33-5111 Fax.0463-31-3949