クルクル (2008.1)
探偵「博物館の庭にあるユリノキの実が落ちるのを見たことがあるかい?こうやって、竹竿(たけざお)で枝先をたたくと、ほらね・・。」
博「わあ、くるくる回りながら落ちてきた。」
物子「イヌシデの実もクルクル回りながら落ちるわけね。でも、そのことと風はどういう関係なの?」
探偵「クルクル回りながら落ちると、ストンとまっすぐ落ちるよりも地面につくまでに時間がかかるでしょ。その間に風が吹いてくれば、少しは遠くまで飛ばされるというわけさ。カエデのなかまとかクロマツの実も同じだね。」
散るユリノキの実 | ばらばらになって落ちたユリノキの実 | イヌシデの実 | クルクル回りながら落ちるイヌシデ |
探偵「クルクル回りながら落ちる実には、少しちがうつくりのものもあるんだ。ケヤキは実のついた小枝ごと落ちる。葉っぱが翼の役目をするわけだね。ボダイジュの場合は、苞(ほう)という部分が翼になる。」
博「ケヤキは葉の付け根についている米粒みたいなのが実なんだね。今度、落ちてくるのを観察してみよう。」
小枝ごと落ちたケヤキの実 | ボダイジュの実 |