わたしたちは「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です

不思議な漂着物回答

ミカンの正体、分かったよ (2001.5)


 「ねえ、ミカンを輪切りにするのって、お弁当に入れる時じゃない?」
 「なるほど、じゃあ、川に釣りか遠足で来た人が、お弁当にミカンを入れてきたと。それで、食べた後、皮だけポイと捨てたというわけね。でも、それだと、こんなにかちかちになるかな?地面だと、すぐにカビがはえちゃいそう。それに、この穴は何だろう?」
 「私、もう一つミカンを輪切りにする時を思いついたんだけど・・。」
 「どんなの、どんなの。言ってよ。」
 「あのね、庭に来る小鳥にあげる時。」
 「あっ、そうか。もしかして、この穴って、木の枝にミカンをさしたんで開いたんだ。」
 「それに、鳥が食べ尽くした後も木の枝にさしておくと、お日様に照らされてかちかちになるよ。日干しのミカン。」
 こんな風に僕たちが話していると、最後に探偵がこう言いました。
 「上手に推理できたね。僕もその意見に賛成だ。輪切り、かちかち、穴のどれもちゃんと結びついて、意味のあることだったんだね。浜で何か拾ったら、そうやって推理してみると、どんな物でも面白いよ。また、何か推理に挑戦してごらん。」


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