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自然探偵と謎の死体(2002.9)
ハヤニエ写真提供/白銀正彦さん
物子「たいへん、たいへん。事件よ、事件。」
博「事件も事件、殺人事件。あそこに首が、生首が・・。」
探偵「どうしたんだい。二人とも、そんなあわてて。首って、何が死んでいたっていうの?」
物「バッタみたいな虫よ。それも首だけが枝に刺されてるの・・。」
博「頭は緑色なんだけど、口が赤くて、それもなんだか不気味なんだよね。ねえ、探偵。誰が犯人か、つきとめてよ。」
探「そういう事件なら、名探偵の登場といくか。」
探「なるほど、ウメの木の枝に首が刺さっていたわけだね。」
物「ずいぶん鮮やかな緑だから、遠くからでも気づいたの。」
探「この事件の犯人は、分かったよ。モズっていう小鳥だ。モズはね、つかまえて獲物を枝なんかに刺しておく習性がある。それをモズのハヤニエというんだ。」
博「へえ、小鳥のしわざだとは思わなかった。」
探「それとこの虫だけどね、口が赤くて頭が尖っているから、クビキリギスというキリギリスの仲間だよ。」
物「モズは虫だけをハヤニエにするの?」
探「そうとうは限らない。秋から冬にかけて、注意しているとハヤニエがよく見つかるから、君たちも探してごらん。どんな動物がハヤニエになっているか、どんな場所にハヤニエが作られるか、調べてみると面白いよ。」
→ モズってどんな鳥
→ ハヤニエはどこに作られる?
→ いろいろなハヤニエ
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