平塚市博物館公式ページ
船から見る景色 (2000.9)
船に乗ると、いつもとはまったく違う視点から陸を見ることができます。また、海上からでないと接近できない場所に近づくこともできます。皆さんも機会があったら、そんな楽しい経験をぜひしてみてください。
高麗山
海に近い場所の位置する高麗山は、レーダーやGPSなどがなかった時代、海に出た漁師の人たちが自分のいる位置や港の方向を見定めるのにだいじな役目をしていました。海上の目印というわけです。
波浪観測塔
虹ヶ浜の沖に見えている、宇宙ステーションを連想させるようなものが何なのか、気になっている方も多いと思います。これは、国が設置している波浪観測塔で、波の高さ、気温、水温などを測定しているものです。無人で動いており、観測したデータは無線で本部に送られています。海に浮いているわけではなく、約20mの深さの海底に建てられているものです。
烏帽子岩(えぼしいわ)
茅ヶ崎の沖には姥島(うばしま)と呼ばれる岩場の島があり、釣りの人でにぎわっています。その中でひときわ目立つのが、イルカのせびれのような形をして烏帽子岩です。烏帽子岩に近づいてみると、岩肌が白くなっていますが、これは冬になると数十羽のウミウがねぐらに使い、その糞がついているためです。
江ノ島
藤沢市片瀬と大橋でつながっている江ノ島ですが、海上から見ると、切り立ったがけに囲まれた島であることがよく分かります。右手に見えるのは展望台です。がけには、波の力でほられた洞窟がいくつも並んでいます。その一つには弁天様がまつられています。